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OAB治療日記〜OAB治療はどうやって進む?〜

囲碁を行なう2人の男性
66歳、男性。妻と二人暮らし。定年後は、年金で妻とふたり悠々自適。息子2人は独立。血圧は高めだが、おおむね健康。趣味は囲碁・将棋。ビール1瓶と日本酒1合を毎晩たしなむ。

※このページは事実に基づき編集しています。

[第一回] まったく、年はとりたくないものだ。

 定年後に通い始めた囲碁サロンでの交流も、今年で6年目。年4回のトーナメント戦にも毎回参加して、ここ2〜3年はいつも優勝争いにからんでいたのに、今日は初戦敗退、さらに敗者復活戦も惨敗と、さんざんだった。
 なんといっても、対局中に3回も尿意をもよおして中座してしまったのがまずかった。ここしばらくトイレが近かったので、水分を控えていたのだが……。集中力は途切れ、「また、トイレに行きたくなってしまったら」と思ったら、とても次の手を考えるどころではなかったのだ。たかがトイレにここまで心乱されるとは、つくづく情けない。帰宅後、「今日はどうだったの」と無邪気にたずねる妻に、思わず冷たくあたってしまった。
 対戦相手の寺田さんが「それ、前立腺の症状じゃないかな。ぼくも一昨年手術したんだよ」と言っていたが、前立腺か…。まだまだ自分には関係ないと思っていたが、いつのまにそんな年齢になっていたのか。次のトーナメント戦までに、医者に行かねばなるまいなあ。

[第二回] 寝ても覚めても、トイレのことばかり考えているような気がする。

旅行中、夫がトイレに駆け込み、外で妻が退屈そうに待っている

 昨夜など、6回も夜中にトイレに起きてしまった。一度は間に合わず、下着を替えるはめに……。情けない! これが初めてではないので、妻は何も言わないが、きっと気づいているのだろう。
 一晩ベッドにいても、まったく眠った気がしない。実際、睡眠不足のせいか、血圧もちょっと上がっている気がする。始まったばかりの「第二の人生」、まだまだやりたいことはたくさんあるのに、これでは体がもたないのではないだろうか。
 先週妻と旅行に出かけたときも、何度もトイレで小休止して、妻を待たせてしまった。若いころは、妻の荷物を持って待っているのは私の役目だったのになあ。

 血圧のくすりをもらいにいった、かかりつけの医院に貼ってあったポスターが気になっている。「尿をする回数が多い」、「急に尿がしたくなって、我慢が難しいことがある」、「我慢できずに尿をもらすことがある」の3つが特徴だという“過活動膀胱”。これはまさに今の私のことではないか。「過活動膀胱は、年齢のせいではなく、治療により治せる病気です」とあるが、この状態から抜け出せるならばありがたい。

[第三回] ついに、泌尿器科を受診してきた。

 何を隠そう、泌尿器科は初体験である。この年にもなって恥ずかしがることもないのだが、やはり医師が相手とはいえ、局部を見せるのは気が進まないものである。私なりに決意を固めて行ったのだが、結果は拍子抜けというべきか、わずらわしさはまったく感じなかった。
 何より、問診にたっぷりと時間をとることが意外だった。1日に何回くらいトイレに行くか、夜何回くらいトイレに起きるか、トイレに行きたくてたまらなくなることが何回くらいあるか、トイレを我慢できるか、我慢できず尿がもれたことがあるか、量はどれくらいか、病歴や常用しているくすり、尿もれや頻尿が始まった時期……。あらためて聞かれると、とっさに答えられない問いも多く、控えてくるべきであったかと反省。だが、たずね方もていねいで好感が持てた。
 検尿や超音波検査、尿流測定、パッドテストと、触診で、診察終了。予想通りといおうか、病名はやはり「過活動膀胱」だというわけで、くすりを処方してもらった。その日に診断結果がわかるのも意外。くすりと生活の注意だけで症状がよくなるなら御の字だ。
 超音波の結果、前立腺の異常はなさそうだということで、ひとまず安心。

[第四回] くすりを飲み始めて1週間。

水分摂取と尿の量について、想い描く コーヒー、緑茶、ビール

 毎日排尿日誌をつけているが、まだ、それほど目立った変化は感じられないようだ。尿量のチェックは、自分でペットボトルをカットして作った計量カップを使用している。こうやって記録していると、当たり前のようだが、尿の量と水分摂取のしかたが関係していることがよくわかる。ドクターから、「水分を減らすのはかえってよくない」という指導を受けているので、水分摂取量は減らさないようにしているが、質については改善の余地がありそうだ。コーヒーや緑茶を飲むと、たちまちトイレに行きたくなるのがよくわかる。ビールならてきめんだ。しばらく控えようと思う。便秘が頻尿を招くというのは初めて知ったが、便が出ないと尿が出やすいというのは、なんだか理屈に合っているような、いないようなで興味深い。野菜も意識してとるようにして、便秘を避けたいものだ。
 トイレをできるだけ我慢する膀胱訓練も始めているが、今は5分間が限界。でも、10分とか15分とか我慢できる自信がつけば、外出するのもかなり気が楽になりそうだ。病院で習った骨盤底筋体操は、絶対に三日坊主で終わると確信していたが、妻も予防のためにやるといってつきあってくれるので、なかば強制的といった感もあるが、奇跡的に継続している。

[第五回] 平和な夜が訪れた。

 このところ、毎晩ぐっすり眠れるようになった。何度もトイレに起きていたのが嘘のようだ。朝はすっきり起きられるし、食事や生活リズムにも気を遣っているので、まだ頻尿に悩まされる前の定年退職したばかりの頃よりも、健康になったような気さえする。
 排尿日誌を見返してみると、すばらしく改善されているのがよくわかる。排尿は平均して1日5〜6回に減っているし、夜トイレに起きることはほとんどない。膀胱訓練も、15分以上尿意を我慢できるようになってきた。何より、外出する機会が増えている。自分でも意識していなかったが、やはり頻尿の悩みがストレスになって、外に出かける意欲が低下していたようだ。妻も、口には出さないものの喜んでいるようすがわかり、何よりである。
 症状がよくなると、調子にのって通院をやめてしまう人もいるらしく、先日の受診でドクターから釘を刺された。確かに、のどもと過ぎればなんとやらで、この快適さに、治療中だという事実を忘れそうになる気持ちはわからなくもない。
 だが、囲碁のトーナメント戦がまた近づいてきているので、油断せず治療をしっかり継続して、必ずや前回の雪辱を果たそうと思う。

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ここに記載された健康情報は参考目的のために提供されています。
医療関係者への相談に代わるものではありません。治療に関しては、医療関係者にご相談ください。

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