過活動膀胱以外の場合

原因が過活動膀胱ではないことも

過活動膀胱以外でも、排尿の回数が多い(頻尿)、尿がもれてしまう尿失禁(尿もれ)症状を引き起こす病気があります。気になるトイレや排尿の症状がある場合には、ご家族の方から医療機関への受診を勧めてみてください。

過活動膀胱以外で、頻尿や尿失禁(尿もれ)を引き起こす可能性のある主な疾患

腹圧性尿失禁 出産や肥満が原因で、骨盤底筋が弱くなったり傷んだりすると、咳やくしゃみ、重い荷物を挙げたときに、尿がもれてしまいます。
糖尿病 糖尿病の初期にはのどが渇き、水分の摂取が増え、尿の量も増えることで、頻尿へとつながります。また、糖尿病が進行すると、神経に障害が起きて、尿意を感じなくなり、膀胱に尿を大量にためこんで、尿失禁(尿もれ)を引き起こすことがあります。
膀胱炎 ふつうは膀胱の自らの働きによって細菌などの侵入を防ぐのですが、病気や疲労によって身体の抵抗力が落ちていたり、膀胱に侵入する細菌の数が多かったりすると膀胱炎になり、頻尿や残尿感を引き起こします。
間質性膀胱炎 細菌を原因としない炎症が膀胱粘膜の「間質」と呼ばれる部分に起こります。間質性膀胱炎では頻尿になり、場合によっては尿意切迫感を伴います。過活動膀胱とよく似た症状ですが、尿がたまると膀胱のあたりが痛むのが特徴です。
神経性頻尿 精神的な問題で、頻尿や尿意切迫感といった症状があらわれることがあります。
薬剤性 他の病気の治療薬で、尿の量が増えたり、頻尿などの症状があらわれることがあります。
その他の疾患 アルツハイマー病、膀胱がん、前立腺がん、前立腺がん、子宮がん、尿路結石、子宮内膜症などさまざまな病気が頻尿、尿失禁(尿もれ)を引き起こすことがあります。