[監修]福井大学 医学部 泌尿器科学講座 教授 横山修 先生
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福井大学 医学部 泌尿器科学講座 教授 横山修 先生
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トイレがないと不安!心因性頻尿の原因と治療法

トイレに行く回数が増えたな、と感じる方の中には頻尿になっているケースもあります。頻尿の中でも、身体的な要因、膀胱や尿道の病気がないものが「心因性頻尿」です。改善の第一歩として、自分の症状を把握し、原因を探ることが大切です。そこで今回は、心因性頻尿の主な原因や症状が出やすい人の特徴、治療法などをお伝えします。

心因性頻尿とは

心因性頻尿の定義1)

頻尿にもいくつか種類がありますが、心因性頻尿は心理的な緊張や不安によっておこる頻尿です。検査をしても膀胱や尿道などに明らかに頻尿の原因となる病気が見つかりません。成人では女性に多いとされています。

心因性頻尿の特徴1、2)

心因性頻尿は、日常の中で何度もトイレに行きたくなってしまいます。常にトイレが気になり、バス旅行などのすぐにトイレにいけない場面では、逆に尿意が激しくなるというのを繰り返します。それを避けるために、自分で日常生活の行動を制限してしまことが少なくありません。この頻尿の特徴は、集中しているときや寝ている間には症状は現れません。また、下腹部の圧迫感や胃や腸の症状などを伴うこともあります。

心因性頻尿になりやすくなる原因

主な誘因1、3)

心因性頻尿の症状は、精神的なストレスが原因で起こりやすいと言われています。具体的には、仕事やいじめなどの緊張やストレス、不安障害やうつなどがあります。心因性頻尿は、トイレに対して過剰に不安を感じ、「もしトイレに行けなくて間に合わなかったらどうしよう?」という心理からきています。その影響によって膀胱が収縮しやすくなり、頻尿を引きおこしてしまいます。

心因性頻尿になりやすいタイプ

心因性頻尿になりやすい方の特徴を確認してみましょう。

心因性頻尿の診断方法

心因性頻尿はどこで診断するか

心因性頻尿の可能性があるなら、症状の進行を防ぐためにも専門医による診察を受けることをおすすめします。しかし、精神的なことが影響しておこる頻尿なので、何科を受診すればよいのか迷うかもしれません。まずは、泌尿器科や婦人科などで、「心因性頻尿以外にも、頻尿を引きおこしている原因はないか?」と診察を受けます。膀胱や尿道、脳や脊椎などにも特に原因が見つからない場合、心因性頻尿が疑われます1)

心因性頻尿以外の頻尿

頻尿には種類がありますので、心因性頻尿だと思っていても、実際には他の要素が原因となって頻尿の症状が出ていることもあります。尿もれなどの自覚症状がある場合にはその可能性が高く、自律神経が乱れている場合は、過活動膀胱の可能性もあります。
また、男性の場合は前立腺肥大症が原因となって頻尿を引きおこしているケースもあります。更に、膀胱炎、糖尿病などの別の病気を患っている可能性もあるため、「心因性頻尿かも」と自己判断せず、一度適切な診察・診断を受けるといいでしょう。

心因性頻尿の治療方法とは

病院で行う治療法

泌尿器科や婦人科などを受診し、頻尿の原因が心因性頻尿と診断されたら、専門医への相談が必要となるケースもあります。症状によっては薬による治療を行ったり、行動療法によってトイレに対して抱いてしまった不安や恐れを徐々に取り除くこともあります。

自分で行う対策

生活習慣や環境の見直しを行うことも、頻尿を改善していくためには重要ですので、その方法をご紹介します。

心因性頻尿かもしれないと思った方は
病院で相談してみましょう

不安や緊張などが原因となって症状が出てしまう心因性頻尿についてお伝えしてきましたが、症状の改善のためには、病院で先生に相談してみましょう。
体には特に異変がない場合、余計に不安に感じる方もいると思いますが、原因を探り、適切な処置をすることで心因性頻尿は改善することが期待できます。リラックスさせるために「近くにトイレがあるから大丈夫」「対策をしているから安心」と、自分に言い聞かせてみるのもおすすめです。

<参考文献>
  • 1) 窪田 泰江: 臨床泌尿器科 67(7): 533, 2013
  • 2) 髙橋 さゆり: 治療 93(6): 1470, 2011
  • 3) 福井準之助: 排尿障害プラクティス 15(4): 329, 2007
  • 4) 服部 益治: 小児看護 38(3): 336, 2015

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